犬になりたい

犬になりたいと思うときに限って玉ねぎがたくさん入っているハンバーガーや、チョコレートのような嗜好品を大量に求めてしまう。犬なら死んでる。

 

先日仕事でミスをしてしまったからか、上司がランチをご馳走してくれた。ハンバーグやエビフライが乗っているAランチ。

 

「仕事でミスが起きる時って言うのはな、早合点したりとか、うまく伝達ができなかったりとか、そういうのが重なって、それがミスに繋がってしまうねん。落ち込むけどな、経験することでミスが起きそうなとき予測できるようになるし、そうやって社会人っていうのはメンタルが強くなっていくんやけど。次に同じ失敗をしなければええねん。あんまり落ち込まないように」

 

とにかく入社した時から上司は優しかった。常に(そろそろええ加減にせえよ!と言われるんじゃないか?)と怯えているのだが今回もそうだったように現在進行形で親切だ。

わたしが入社3ヶ月目ぐらいの事だが、社外で仕事があり上司と2人で車で向かっていた。さあ着くぞという時に私が必要な書類を忘れてしまったことに気づき片道40分の道のりをまた戻ったことがあった。わりと弊社はマッチョ社会なところがあるので何してんねんコラぐらい言われてもおかしくはないのだが、お互い確認をしないといけないな、と、次に生かそう!と明るく言ってくれたのを覚えている。この人に迷惑をかけてはいけないなといつも思うのだが遅刻癖も直りきらないし、相変わらず迷惑をかけ続けている。

上司に限らず、幼少期から今までを振り返ってみた時、やさしい人に恵まれていると思う。

人のやさしさはとても有難いのだが、たまにいらついてしまったり、私なんかのために、、と申し訳なくなったり、もしかして大きな力がはたらいていてみんな雇われて私に優しくする仕事をしているのか??という妄想にとりつかれてしまうこともあるのだけれど、結局甘えて生きている。

申し訳なくなる暇があるなら自分も誰かにやさしさを使うのが正解だとおもう。さりげなく、見返りを期待してやっているのではない、と伝わるように。やっぱり犬になりたいなあ。