まだ少し暑かった日の日記

 夏の女が持ち直し始めたところで終了のお知らせ、暑さの余韻を残すのがずるいなー。暑いからって夏のアクティビティをキメても、夏の不在を思い知らされてくるしい。


さくっと居なくなってくれたらいいのに、そういうことをする。きょうも相変わらず気温は下がりきらず、人々は半袖を着ている。わたしのくせ毛も汗に反応して縮れ、膨張している。


 太陽が低くなって、光が暖色というかそんな感じがしたときに、あんなに苦しめられたのにいなくなるとやっぱり恋しいような気分。わがままで可愛い女の子と僕、みたいなところがあるなとかいろんな思いがめぐる。経験ないけど。漫画とかでしか知らないよ。

 

 このごろ、上司がいなくなってしまった私を心配して今は別の場所で働いている先輩がちょこちょこ会いに来てくれていて、きょうはその日だった。

 

自販機でコーヒーをえらぶとき、太陽光が近くて「もう秋の光ですね」と言ったら、先輩は食い気味に「ぜんぜんわからん」と返してきて、私もあいまいに笑うしかできず。

全然感覚を共有できなくても優しさがわかる時間、いい、とかで片付けたくないんだけど、とにかくいいな、と思った。